INDEX
「あなたの人生に最も影響を与えた本は何ですか」。そう聞かれて、すぐに一冊を挙げられる人は、案外少ないのではないでしょうか。
面白かった本、役に立った本、泣いた本なら思い浮かびます。しかし、自分の価値観や進路を動かした本となると、選ぶ基準は人によって大きく変わりますし、その人の感覚や人生にも繋がります。
アンケートからわかった「本が人を動かす瞬間」
東京大学の現役大学生たちは、どんな本を「人生を動かした一冊」として挙げるのでしょうか?
難解な専門書や古典ばかりが並ぶと思うかもしれません。ところが、実際に名前が挙がったのは、小説、漫画、SF、歴史書、心理学の入門書など、書店で多くの人が手に取っている本でした。
今回、弊社で配信している東大生向けアプリ「東大生アンケート」で、東京大学に在籍する学生を対象に読書体験について尋ね、206人から回答を得ました(期間:2026年8月1日〜8月24日 有効回答206名)。
本稿では、「人生に最も影響を与えた本」や「大学入学後の読書や価値観の変化」について尋ねた回答を参照しながら、回答者が「なぜ決定的だったのか」を自分の言葉で語っていた本から特に印象的な10冊を選びました。
回答を読んで見えてきたのは、本が人を動かす瞬間です。
多くの知識を得たときだけではありません。それまで当然だと思っていたことが揺らいだとき、自分の迷いに言葉が与えられたとき、あるいは進みたい道が初めてはっきりしたときに、一冊の本は「決定的な本」になるのです。



※ログイン後、コメント入力が可能です。