アンディ・ウィアー 小野田和子 訳 早川書房 書籍情報
人類規模の危機に、科学の力で立ち向かう長編SFです。理系学生からの支持がとりわけ目立ちました。専門知識を並べるだけではなく、仮説を立て、試し、失敗し、また考える。その過程自体が物語の推進力になっています。
「緻密な化学考証と、本質はバディものという新時代のSF」(4年・理系)
「SFにあまり馴染みがない人ほど読んでほしい」(4年・理系)
「この本が理系を選んだ理由」(1年・理系)
進路を決めるのは、偏差値や就職率のような数字だけではありません。「もっと知りたい」「自分も考えてみたい」という感情が、その後の勉強を支えることがあります。一冊のSFが理系選択の理由になったという回答は、物語と学問が決して離れていないことを教えてくれます。
「歴史」→「今の社会」につながる理由がわかる
ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之 訳 河出書房新社 書籍情報
人類の歴史を大きな視点から捉え直す『サピエンス全史』は、中高時代に読んだ本を尋ねた設問にも、大学時代の推薦書を尋ねた設問にも登場しました。文系、理系を問わず、世界の見え方を組み替えた本として受け止められています。
「歴史への概念が変わった」(3年・文系)
「どうして人類は同じような過ちを繰り返すのか、考えるきっかけとなる」(1年・理系)
この本の価値は、書かれている主張をすべて正解として覚えることではないでしょう。国家、宗教、貨幣、幸福といった大きなテーマを、一度遠くから眺めてみる。その視点を手に入れることで、歴史が年号や事件の集積ではなく、今の社会につながる問いになります。「歴史への概念が変わった」という短い回答には、その認識の変化が凝縮されています。


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