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会社の文房具やオフィスのトイレットペーパーを無断でこっそり持ち帰る。いわゆる「備品の持ち帰り」は、昔からよく聞く会社の私物化の典型例だ。
これは業務上横領罪、あるいは窃盗罪になり得るのだが、長年人事としてさまざまな社員を見ていると、このような小悪党が可愛く思えるほど、会社の経費や制度を堂々と私物化しようとするモンスター社員に遭遇する。
彼らに共通しているのは、「これくらい会社は許してくれるだろう」「自分は会社に貢献しているのだから、少しくらい得をしてもいいだろう」という、妙な特権意識と会社への甘えである。今回は、人事が実際に直面した「会社私物化」の実例を紹介したい。
海外駐在員からの引っ越し要求の裏に愛人の影
まずは、私が実際に経験した、海外駐在員による大胆な制度悪用未遂のケースだ。
あるとき、タイ支社に単身赴任している男性社員(45歳)から、東京本社に勤務する私のもとへ、こんな相談が舞い込んだ。
「日本からペットの猫を呼び寄せたいので、ペット可の広い部屋に引っ越せないでしょうか」


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