革新的な会社というイメージの強いアップルだが、iPodはRioやCreative NOMAD Jukeboxの後追いだし、iPhoneの前にもBlackBerryやザウルスはあったし、Vision Proも最初のARデバイスだというわけではない。
アップルは後追いではあるが、アップルの要求するクオリティの製品を可能とするだけの技術力が熟成され、市場が必要としているという結論を得てからローンチに踏み切り、完成度の高い製品を作り込む。つまり、『折りたたみスマホ』に関して言えば、すでに登場してる製品によって「ディスプレイの折り目」という問題が、おおむね解決したことを確認して、その上でiOSのインターフェイスを折りたたみスマホのために徹底的に最適化して登場したということになる。
実際に持って驚く「ひらくこと」にフォーカスしたインターフェイス
まず、閉じた状態で、右側のディスプレイの角が強く丸まった非対称な形状であることに注目したい。
本来、アップル製品は『左右対称』にかなりこだわってデザインする。そのアップルがこんなアンバランスなデザインを出してきたことに、筆者は違和感を覚えていた。
しかし、実物に触れてみてビックリ。このデザインによって、ディスプレイのどちらから開けばいいのか一目瞭然なのだ。そして、開くとLiquid Glassを上手く活用したトランジェントデザインによって、外側のディスプレイに映し出されていた表示が、左右に広がり、内側ディスプレイの広さを体感できるようになっている。
実際、外側のディスプレイの表示は約5.4インチの約1:1.455、内側のディスプレイは約7.6インチの約1.422:1となっている。
これはひとつには白銀比(1:1.414)に近く、たたんでも広げてもほぼ同じ比率を保つことができる(紙のA判B判にも使われる比率)。もうひつは2:3(1:1.5)にも近く、たたんだ時は初代iPhone、開いた時は初代Macintoshという、アップルにとって歴史的なディスプレイサイズでもある。
たたんだ状態では『パスポートサイズ』。iPhone 17 Proなど従来の一般的なスマホより縦に短く、横に広い。
ワイドになる分持ちにくいかもしれないが、従来多くのデバイスに使われてきた『パスポートサイズ』であるから、馴染む可能性はあるだろう。


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