フロントマスクは、あえてクロームメッキを用いず、代わりに日本の伝統工芸である「組子」をあしらったグリルパターンで、日本らしさと先進性を表現したという。
ライティングとその下の組子バターンで、エルグランド伝統の2段構えヘッドランプを再現しつつ、精悍さを出すために中央部を凹ませた、くの字断面にしている。
押し出しの強さではアルヴェルのほうが確実に上だが、ラージミニバンを求めるユーザー全員がそういう嗜好ではないはずだし、組子模様が気になるという人は試乗車のようなダーク系カラーを選べば、控えめなグラデーションになる。
車幅を生かしきれていないサイドビュー
歴代エルグランドは巨大なリアゲートを持ちながら、リアコンビランプをゲートの両脇に置いた縦長とせず、水平基調としていたのが特徴だった。新型はこの特徴を受け継いだうえで、フロント以上に大胆なくの字断面として、矢尻を思わせる形状としている。
それだけに惜しいのは、ボディサイドが平板に感じられるところ。ドアパネルの上と下にシャープなキャラクターラインが入っているものの、前後のフェンダーまわりはのっぺりしている。ここは大胆な曲面で豊かさを表現したアルヴェルが上だ。
新型エルグランドは全幅がライバルよりワイドなのだから、パネルやウインドウをここまで直立させず、フロントやリアのように断面に変化をつけてもよかったのではないだろうか。
ボディカラーは、カスタムモデルのオーテックを含めれば全部で7タイプ。それぞれ3色しか選べず2トーンもないアルヴェルに比べれば豊富だ。
日産は「フェアレディZ」のヘリテージカラーなど、色にこだわりがあるブランドだと思っているので、もっとさまざまなバリエーションで、ライバルとは違う世界観をアピールしてほしい。


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