実は、今日中でなくても問題ないことは少なくありません。もし、自分が抱えている重要な仕事を止めるほどではないと判断したなら、「対応しますが、明日でもよいでしょうか」と相談してみるのです。
それで相手が納得するなら、そこまで急ぐ仕事ではなかったということです。まずは1度立ち止まり、優先順位を確認する。その習慣が、仕事の主導権を取り戻す第一歩になります。
②緊急依頼は「別枠の成果」として扱おう
急ぎの依頼は、あなたの本来の仕事とは別枠の「加点」だと考えましょう。たとえば、提案資料を完成させることが本来の仕事だとします。その途中で急ぎの調査依頼が入り、見事に対応できたとしても、提案資料の品質が下がったり、納期に遅れたりしたら評価は上がりません。
本来求められている成果を犠牲にしてしまえば、その加点以上の「減点」になってしまうのです。だからこそ、緊急対応は「余力で取りに行く加点」と考えるのです。
まずは自分に求められている仕事を確実にやり切る。そのうえで急ぎの依頼にも応えられれば、期待以上の成果になります。この考え方を持つだけで、目の前の緊急対応に振り回されにくくなるでしょう。
仕事が増えても、使える時間まで増えるわけではない
③「何を後ろにズラすか」を決めよう
緊急の依頼を引き受けると決めたら、次に考えるべきことがあります。それは、「何を後ろにズラすか」です。
多くの人は、緊急の依頼を「追加の仕事」として抱え込みます。しかし、仕事が増えても、使える時間まで増えるわけではありません。緊急対応に時間を使えば、その分だけ本来の仕事は後ろへズレます。
だから、「この依頼を受ける」と決めたら、「何を後ろへズラすか」も同時に決めることが大切なのです。たとえば、「これ、急ぎでお願い」と言われたら、「対応します。その代わり、今進めている提案資料の作成は明日にさせてください」と、その影響もあわせて伝えます。
何かを追加するなら、何かを後ろへズラす。このセットで考えられるようになって初めて、あなたは仕事の主導権を握れるのです。


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