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"慈善事業"の枷に苦しむ高野連、甲子園は商業化を進めるべきだ 『高野連』著者の広尾晃氏に聞く

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『高野連』の著者
『高野連』の著者、スポーツライターの広尾晃氏
  • 田中 充 尚美学園大学准教授、スポーツライター

INDEX

夏の甲子園を頂点とする高校野球は、アマチュアスポーツとしては類のない巨大な関心を集めてきた。それを統括するのが「日本高等学校野球連盟(高野連)」だ。甲子園人気の一方で、高野連への風当たりは厳しい。権威主義、守旧派、さらには高校野球が抱える問題の「諸悪の根源」とみられることさえある。しかしその見方は正しいのか──。著者は長年の取材を基に、高野連の別の側面、そして現在の高校野球を取り巻く課題を本書にまとめた。

──高野連をどのような組織と捉えていますか。

『高野連』(広尾 晃 著/新潮新書/1034円/224ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

高野連の歴史からは、一貫して高校野球の存続のため腐心してきた組織であることが見えてくる。

夏の甲子園の前身となる全国中等学校優勝野球大会は、1915年に始まった。32年には野球統制令で厳しい制約が課されたが、当時の野球関係者は、学生野球を権益に組み入れようとする官僚的野心への不信感を強めたという。

そうした経緯もあり、戦後、日本高野連の実質的なファウンダーである佐伯達夫らは高野連を独立組織とすることにこだわった。彼らは、文部省(当時)の息のかかった全国高等学校体育連盟(高体連)の傘下に入ることを拒んでいる。

──権威や権益の構造に取り込まれることを拒んだ高野連が、なぜ「権威主義的な守旧派」とみられるようになったのでしょうか。

端的に言えば、アピール下手だからだ。近年は特に、マスメディアを介した情報発信に問題がある。

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