とはいえ、誠意を尽くしても理解してもらえない場合もあるでしょう。その場合はいつまでも学校だけで対応しようとせずに、教育委員会やスクールロイヤー、スクールソーシャルワーカーなどの専門家に対応してもらうことです。
保護者の方も多様です。さまざまなご苦労をかかえておられる方、社会から孤立傾向があるなど、昔と違って、保護者同士や地域の中の人付き合いなども希薄になっていることも背景にあるように感じています。
「学校運営協議会」の形骸化を防ぐには?
今回のご相談で、学校運営協議会で、学校の課題がどの程度委員の中で共有されているだろうか、ということが気になりました。学校運営協議会の中で、今学校で起きていることを校長から聞くことはありますか。
私が全国各地の学校運営協議会の委員の方からお話を伺う中で、「学校で起きていることがわからない、いじめなど、報道で初めて知って驚いた」「会議が形式的で意見を言いにくい」「学校に協力したくても、会議の回数も少なく、働き方改革と言われると糸口が見いだせない」などのお悩みを聞くことがあります。
つまり、学校運営協議会やコミュニティ・スクールが形骸化してしまうことです。
学校運営協議会の委員は特別職の非常勤公務員としての身分を有します。もちろん守秘義務もありますが学校運営についての意見は尊重されます。ご存じのように学校は多くの仕事を抱え、学校の中のこと、子どもたちや保護者の情報は知りえても地域のことを知る機会はあまりありません。
子どもたちの学びや生活を豊かにするためにも、学校の課題を解決するためにも地域住民や保護者と協働し、互いに幸せな学校を実現するために知恵を出し、汗をかく仲間になったほうがずっといいでしょう。そのあたりの課題も解決していかなくてはなりませんね。
学校運営協議会で、先生方と一緒に課題を洗い出す、目指す児童生徒像を語り合うなどの「熟議」のお時間を持つことをおすすめします。腹を割って話し合わなくてはいい学校は実現しません。
今後とも地域の方として、地域の学校の子どもたちが「この学校で学んでよかった」、教職員が「この学校で働けて幸せだ」と実感できる学校づくりにお力をお貸しください。


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