そしてもう1つ、腎と深く関係しているのが水分代謝と、その表れとしての排尿です。尿といえば、排尿後に毎回、何気なく見ていると思いますが、実は回数や量、勢い、色などにそのときの体の状態が表れる、不調を知らせるサインなのです。
そこで今回は気を付けたい「尿の変化」と、腎をいたわる秋の養生についてお話しします。
夜間頻尿・残尿感・尿の出が悪い
まずは尿を出すこと、つまり「排尿」のトラブルについて見ていきます。
漢方では、腎には体に必要なものを漏らさず保持する「固摂(こせつ)」という働きがあると考えます。そのため、腎の働きが弱くなると、尿を膀胱に適切にためておく力が低下し、さまざまな排尿トラブルにつながるとされています。
またそこに冷えが加わると、腎の体を温める力が不足するため、排尿問題がさらに深刻化します。
具体的な症状は次の通りです。このようなこれまでと違う排尿状態や排尿トラブルがあったら、腎の働きが弱まっているサインだと思ったほうがいいでしょう。
■夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
一般的には夜中にトイレに起きる回数は0~1回だと言われています。「以前は朝まで眠れていたのに、最近は夜中にトイレに起きるようになった」といった声がよく聞かれます。一晩に1回程度でも、もしそれが以前にはなかった変化であれば要注意です。
■尿の勢いが弱い・出始めるまで時間がかかる
「以前は勢いよく出ていたのに、最近はチョロチョロする」「トイレに行っても、すぐには尿が出ない」といった変化も見逃せません。腎には膀胱を適切にコントロールして尿を押し出す働きもあるため、その力が低下すると尿を溜めておけなくなるだけでなく、尿の勢いが弱くなったり、出始めるまで時間がかかったりするのです。


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