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キャリア・教育

数字の低迷を「気合が足りない」で片づける人に欠けている視点 「認識論的成長」という成長の新たな軸足

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説明 成長の地図
なぜ「仕事のできる人」はシンプルに説明ができるのでしょうか?(写真:jessie/PIXTA)

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終わりなき成長に疲れたビジネスパーソンのための書籍『成長の地図』を9月に上梓し「成長をどう捉えるべきか、この先どう成長すべきなのか」を個人・組織の両方の観点で説く著者・荒木博行氏。「実在論的成長vs認識論的成長」という補助線を切り口に、「数字の成長」だけを追う人に足りない視点を論じる。

経営会議で交わされる、ある「シンプルな結論」

『成長の地図: しなやかなタフさを手に入れる5つの旅路』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)

ある会社の経営会議に同席していたときのことです。

その四半期の数字が未達でした。資料をめくり終えた社長が、静かにこう言いました。「原因はシンプルです。やるべきことをやっていないだけです」。

会議室の空気が固まりました。誰も反論しませんでした。

僕は似たような光景を、いろいろな会社で見てきた記憶があります。そして正直に言えば、かつては自分が言う側にいたこともある。

強い成功体験は、その人の中に「AをやればBになる」という因果の記憶を残します。この商品はここを訴求すれば売れる。こういう相手にはこういう応対をすれば通る。その因果の記憶こそが、意思決定の際の迫力やスピードにつながるのです。

「複雑に考えるからダメなんだ。本当に大事な変数を選び出して、そこに注力すればいい」

いわゆる「仕事のできる人」の説明は、とてもシンプルです。

そして、この前提のもとでは、投入量さえ増やせば数字は上がります。つまり、数字は努力のバロメーターなのです。売り上げ、シェア、役職。努力をすれば、増えて当然。それを怠れば成長は止まる。実にわかりやすい。

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