経営会議で交わされる、ある「シンプルな結論」
ある会社の経営会議に同席していたときのことです。
その四半期の数字が未達でした。資料をめくり終えた社長が、静かにこう言いました。「原因はシンプルです。やるべきことをやっていないだけです」。
会議室の空気が固まりました。誰も反論しませんでした。
僕は似たような光景を、いろいろな会社で見てきた記憶があります。そして正直に言えば、かつては自分が言う側にいたこともある。
強い成功体験は、その人の中に「AをやればBになる」という因果の記憶を残します。この商品はここを訴求すれば売れる。こういう相手にはこういう応対をすれば通る。その因果の記憶こそが、意思決定の際の迫力やスピードにつながるのです。
「複雑に考えるからダメなんだ。本当に大事な変数を選び出して、そこに注力すればいい」
いわゆる「仕事のできる人」の説明は、とてもシンプルです。
そして、この前提のもとでは、投入量さえ増やせば数字は上がります。つまり、数字は努力のバロメーターなのです。売り上げ、シェア、役職。努力をすれば、増えて当然。それを怠れば成長は止まる。実にわかりやすい。



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