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キャリア・教育

数字の低迷を「気合が足りない」で片づける人に欠けている視点 「認識論的成長」という成長の新たな軸足

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説明 成長の地図
なぜ「仕事のできる人」はシンプルに説明ができるのでしょうか?(写真:jessie/PIXTA)
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冒頭の経営会議に戻りましょう。

あの社長が、あるいは私が見ていたのは、たった一本の因果でした。欠けていたのは頭の回転や経験値ではありません。世界を複雑なまま引き受ける構えです。

そして、成長とは、その複雑性に対する構えができていくということです。

最初は「世界は単純だ」と万能感を持っていたのに、さまざまな挫折を経て、世界が複雑に見えるようになっていく。つまり、今まで見えなかった「因果の糸」が徐々に見えるようになっていくのです。

かつては一本の線しか見えていなかった人の目に、別の因果の線が二本、三本と見えてくる。打った手がどこを経由してどう返ってくるのか、その道筋を少しだけ想像できるようになる。つまり、世界の解像度が上がっていくのです。

ただし、これは決して気持ちのいい体験ではありません。

「気合が足りない」と言えば、単純な因果に戻れる

因果が広がるということは、裏を返せば、自分の一手が全体に占める割合が小さくなるということです。

かつてのように、自分がこの変数を動かせば世界は動く、という感覚が壊れる。自分が持っていた万能感が、否定されていくことでもあるのです。

だから多くの人は、複雑さの入り口まで来ておきながら、そこで踵を返します。そして、もう一度あの単純な因果の世界に戻っていく。

「気合が足りない」「当事者意識がない」その言葉は、複雑さから目をそらすための、いちばん手軽な避難場所なのです。

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