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ライフ #小さく暮らす

「働く犬はかわいそう」との声もあるけど⋯スキルス性胃がんで闘病中の還暦夫を支える6歳介助犬が「きっと幸せ」な理由

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こうちゃんが暮らしに加わり、夫が少しずつ外に出るようになりました(写真:筆者撮影)
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この頃から、夫の体調は徐々に上向きになりました。2024年秋に抗がん剤を変更したことが一番の理由だとは思うのですが、こうちゃんが暮らしに加わったことも、夫の気持ちを前向きにしてくれたのではないかと思っています。

「がんが消えた!」なんて奇跡は起こりませんでしたが、体調が悪い日は、こうちゃんが添い寝してくれますし、比較的体調が良い日には、こうちゃんが散歩に連れ出してくれます。

入退院を繰り返していた頃は、家からほとんど出なかった夫が、少しずつ外に出るようになりました。散歩の距離も伸びていき、体力も少しずつ戻ってきました。

介助犬ってどんな仕事をするの?

電車の乗車訓練中のこうちゃん。足元にプレイスマットを敷き、介助犬のスペースを確保します(写真:筆者撮影)

介助犬の仕事と聞くと、特別なことをする犬を想像するかもしれませんが、こうちゃんがしてくれるのは、毎日の暮らしの中の「ちょっと困った」を助けてくれることです。

たとえば、床に落としたものを拾って、手元まで持ってきてくれます。スマートフォンはもちろん、500mlのペットボトルも、絶妙な力加減でくわえて運んできます。脱衣の介助も得意です。

脱衣介助のなかでも、特に靴下が得意。牙が当たらないように絶妙な力加減でかかとから靴下を脱がせてくれます(写真:筆者撮影)

特に靴下を脱がせるのは、もはや名人技。足の肉を噛まないように、靴下のかかと部分の生地だけを慎重にくわえ、上手に引っぱって脱がせてくれます。

介助犬の仕事内容は、実は決まったものではありません。ユーザーの障害の状態や、暮らしている環境、日常生活で困っていることに合わせて、一頭一頭オーダーメイドで決まります。新聞を運んだり、冷蔵庫を開けたりする介助犬もいるそうです。

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