すると、配布されたドキュメントを読み始めます。「6ページャー」の資料は、最後まで読み終えるまでに15分ほどかかるでしょうか? その間、出席者は無言で読んでいます。コピー用紙をめくる「カサッ」という音だけが会議室に響きます。
アメリカと電話回線をつないで会議をする場合も多々ありますが、あちらからも「カサッ」という、ページをめくる音だけが聞こえてくるのです。
頃合いを見て、ドキュメントの提出者が「読み終わりましたか?」と出席者に投げかけをし、OKならばようやく話し合いが始まるのです。話し合いは、ドキュメントに対しての質疑応答となります。
「まずは1ページ目で質問ある人はいますか?」
「3行目の文章だけど、これってどういう意味?」
「5行目に関してはどんなふうに考えているの?」
といった質問を受け、提案者がきちんと説明をしていきます。最終ページまでこれを続け、質問がなくなった時点で話し合いは終了となります。アマゾンにおける、会議の理想状態はどんなものでしょうか? それは、
「1枚目、質問はありますか?」
「何にもなし」
「2枚目、質問は?」
「なし」
と続いて、最後まで「なし」のまま終わる会議です。このように進むと、出席者から「ウェルダン」と言われ、全員の拍手で賞賛されます。「突っ込む余地がないほどよく練られたアイデアであり、完璧な資料だった」ということだからです。
実際、アマゾンでは、良い会議ほど短い時間で終わります。社長との打ち合わせなどでは、会議室の前で順番待ちをすることがありますが、前のチームがすぐに出てくれば「うまくいったんだな」、逆になかなか出てこなければ「やり直しを求められたんだな」とすぐにわかります。
会社の方向性を浸透させる「オフサイトミーティング」
アイデアを出すという点で言えば、アマゾン ジャパンではよく「オフサイトミーティング」を行っていました。


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