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キャリア・教育

「えっ、保護者もメンバーに入ってるの?」不祥事対応だけじゃない"教育委員会"のリアルな仕事と意思決定の裏側

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会議
(写真:zon / PIXTA)
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「教育委員として何をすればいいのか、最初は全くわかりませんでしたが、オンラインで勉強会に参加したり、本で調べたりしながら自分でも学んで臨みました。定例会では、さまざまな部署の方が次々に議案を説明し、その場で意見を求められます。教育委員会ってこんなに細かくていねいに議論するんだ、と驚きました。また、子どもの教育は学校の中だけではなく、芸術や文化、社会教育など多岐にわたっていることにも驚きました」

そんな中で、新藤氏が自分に課した役割は、「子どもの代弁者」だった。

「保護者としてというより、子どもの代わりに意見を言う気持ちでした。『子どもたちはこう言っていますよ』『この議案について、子どもの意見はちゃんと聞いたんですか』って」

例えば、障害のある生徒から「学力的にはどの高校にも進めるのに、エレベーターや多目的トイレがないため、選べる学校が限られてしまう」という話を聞いたときには、「障害があるかないかに関係なく子どもが学校を選べるようにする。そのためには、ハード面を整える必要があるのではないですか」と、学校の施設整備について意見を述べた。

「すべては子どものウェルビーイングのために」

4年間の任期で、特に印象に残っているのが教育大綱の改定だ。知事が交代し、教育改革に追い風が吹く中、新たな教育大綱がつくられた。その過程で新藤氏が繰り返し訴えたのが、「子どもの幸せ」という視点だった。

「大人が考える『こんな子どもに育ってほしい』という理想も大事です。でも、そのために子どもが我慢して、学校が苦しい場所になったら本末転倒です。そもそも教育大綱は、子どもの幸せのために作るものですよね。ですから、『子どものウェルビーイングのために』という一文を必ず入れてください、と何度もお願いしました」

修正を重ねても、なかなか入らなかった。それでも訴え続け、最終的に教育大綱に盛り込まれた。

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