中には好意的に受け止めた人もいるため、SNS全体が怒っていたわけではない。それでも多数派は、批判的な声だ。どうして、ここまで猛バッシングを受けたのだろうか。
批判的な声を見てみると、「世界観が実写に向いていない」「『やりませんか』ではなく『やらせてください』ではないか」などの指摘が見られる。前者には「ミスマッチにも気付かずに、本当のファンと言えるのか」、後者からは「有名人だからって、調子に乗っている」といったニュアンスが感じられる。
こうした反応が出るのは、平原さんがちいかわの“ライトなファン”だと認識されていることと無関係ではないだろう。発言を振り返る限り、平原さんがちいかわに深入りしたのは、ここ1カ月ほどのようだ。
「ちの字も知らない」からわずか1カ月
8月4日の投稿では、友人とともに映画を見たが、それまで「ちいかわのちの字も知らない」状態だったと明かしていた。そこから、ミュージカル化の提案までは約1カ月。この短さが、一部のファンに「作品をまだよく知らないのではないか」「人気に乗っているだけではないか」と思わせた面はありそうだ。
もっとも、ファン歴と思いの深さは必ずしも比例しない。「ファン歴が短いから語る資格がない」という話にしてしまえば、ただの古参と新参の対立構図となり、論争の本質を見誤ってしまう。
今回の違和感は、「好きになってからの期間」ではなく、好きになった後の「展開の速さ」にある。鑑賞者から製作者側に回ろうとするスピード感が、ギャップを生んだのだ。


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