筆者は著書の中で繰り返し指摘してきたのだが、同事務所は、ジャニーズ事務所時代から、創業社長がタレントに「自分の頭で考える」ことの大事さを教え、そしてタレント各々が自分の頭で考えたことを実行してきた。
驚くべきは、それが、ときにはデビューグループのメンバーの選定という超重要事項にまで及ぶことがある、ということだ。
同事務所に限らず、基本的にアイドルグループは“組まされる”ものである。お笑い芸人のように同級生同士で組んだり、養成所の中で自ら相方を探したりするのではなく、事務所の研修生の中から、芽のある人物がピックアップされて、グループが結成される。
もちろん、ジャニーズ事務所のグループも基本的には、創業社長であるジャニー喜多川の感覚によってメンバーが選ばれ、デビューしてきた。だが、ときに、そこに本人たちの意志が介在することがあるのだ。
例えば、元King & Princeの平野紫耀は「ソロデビューの可能性も考えてみたら?」と言われていたというが、「僕の中では6人のときがいちばん手応えを感じていた」として、他の5人のメンバーと一緒にデビューすることを社長に直談判。そうして、6人でデビューを果たす。
WEST.は“7人の意志”で「7人でのデビュー」を勝ち取った珍しいグループ
そして何よりも、WEST.が、“直談判系グループ”なのである。
もともと、ジャニーズWEST(前グループ名)は、13年大晦日の『ジャニーズ・カウントダウン』内で「ジャニーズWEST4」としてデビューが発表され、そのときのメンバーは桐山、中間、重岡、小瀧の4人だった。
それまで4人とともに活動していたにもかかわらず、メンバーに選ばれていなかった藤井は、カウントダウン終了の10分後にジャニーに直接電話。翌日、電話を折り返してきたジャニーに「3人(藤井、濱田、神山智洋)には俳優をやらせようと思う」と言われるも、藤井は「俺は“入りたいよ”」とグループに加わりたい意志を伝えている。


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