テストステロン:気が動転していると正しい意思決定ができなくなりますから、「今でよかった」は極めて合理的ですね。
中野:そうなんです。例えば、BUDDICAで従業員による横領事件が発覚した時も「今でよかった」を発動しました。
テストステロン:身内の横領は、会社のガバナンス体制を疑われて信頼を失いかねない大事件ですよね。普通なら頭が真っ白になるレベルです。
中野:はい。発覚した瞬間は「これはまずいことになった」と血の気が引きました。でも次の瞬間には「今でよかった」とつぶやいていました。具体的には、「上場間際や、上場した後のタイミングで起きなくて本当によかった」と。
テストステロン:確かに。上場後に発覚していたら、社会的信用の失墜だけでなく株価にも直撃する大惨事になっていましたね。ニュースの報じられ方も、今とは比べものにならないほど残酷だったはずです。
中野:はい。さらに、「今でよかった」と思うことで生まれた心の余裕のお陰で、僕はこう考えました。「上場前で自由に活動できる今だからこそ、膿を出し切れるんじゃないか?」と。今のうちに徹底的に仕組みを作って、二度と不正が起こらない会社に生まれ変わる。そう考えたら、この悲しい出来事すらも、会社を根本から強くするきっかけになったんですよね。
テストステロン:素晴らしい。
徹底的に思考して行動する
中野:僕の周りでうまくいっている人たちを見ても、彼・彼女たちは常に前しか見てません。100あったものが50になってしまったとしても、失った50を悔やみ続けるのではなく、その50を新しいスタート地点にして150を目指す戦略を考える。「今でよかった」という言葉は、そのプロセスの最初の一歩なんです。
テストステロン:ここで注意してほしいのは、中野さんは「ポジティブ思考こそが正義だ!」と言っているわけではないということです。悲観的に物事を捉えてリスクを徹底的に潰すことで、結果的に何をやってもうまくいく人もいます。
本質はポジティブかネガティブかという性格の問題ではなく、悪いことが起きた時に思考を止めないことにある。「今でよかった」と捉え直すことで、脳を“パニック”から“問題解決”へと強制的にシフトさせ、徹底的に思考して行動する。それこそがうまくいく人の真髄です。
中野:完璧なまとめをありがとうございます!まさにその通りです!
中野・テストステロン:皆さん、その問題、今でよかったんですよ!



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