実は、自衛隊など公共機関とのコラボレーション自体は、551蓬莱にとって珍しいことではない。
同社は24年と25年にも自衛隊とコラボしていたし、他にも大阪市消防局や大阪府警察、海上保安庁とコラボし、消防車やパトカーのイラストを描いた手提げ袋を配布してきた。いわば“恒例行事”のようなものだ。
また、J-CAST ニュースの記事が転載されたYahoo!ニュースのコメント欄を見ると、Xとはまったく様相が異なる。
《自衛隊車両やヘリのイラストを見ただけで「気味悪い」と言ってしまうのは、あまりにも思考停止ではないでしょうか》という声をはじめ、《意識していなかった社会運動をふと知れてありがたいです》《別に気分が悪くなるとは思いませんでした》といった、擁護する意見が多数の共感を集めている。
X上では一部、防衛政策そのものへの言及も見られたが、そうした政治的な見方自体を「的外れ」とする意見のほうが優勢だった。
同じ出来事に対して、XとYahoo!ニュースのコメント欄という2つの場で世論の見え方が対照的になる現象は、直近で物議を醸した「りくりゅうペアの婚約発表」や「綾瀬はるかのユニクロCM」論争でも見られたように、実はたびたび起きている。両者の「投稿のバズり方」の違いに見られるものだが、今回もそのケースの1つだ。
ただ、今回はさらに見過ごせない点がある。
消防局や府警とのコラボでは大きな批判が出なかったのに、なぜ自衛隊だけ批判の声が上がったのか。そしてなぜ、今回の自衛隊コラボだけ「気味悪い」という反応が広がってしまったのかーーという点だ。
「気味悪い」という反応は、自衛隊や高市政権への賛否が直接的な理由ではない
これについて、「“自衛隊嫌い”の人たちが騒いでいるから」「そりゃあ、高市政権へのアンチでしょ」と思うかもしれない。
しかし筆者は、率直にこう感じた。「気味悪い」という感情は、実は自衛隊や高市政権への賛否が直接的な原因ではない。もっと手前の、「手提げ袋の見た目そのもの」が引き起こす無意識の反応なのではないか。


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