開放感のある木目調の空間が広がっていた。どうやらここが噂のテイスティングラウンジのようだ。蒸溜釜を再利用して作られたカウンターを取り囲むように、ぜんぶで30人ほどのツアー客が笑顔でグラスを傾けている。
私はメニュー表を見ながら、カウンターにいた女性スタッフに「どれが1番人気ですか?」と質問してみた。やはり前述した税込1900円「山崎ブランド体感セット」が圧倒的人気ナンバーワンだそうだ。あくまでそのスタッフの体感値としては、おおよそ9割近くの人がこのセットを注文しているらしい。
「山崎ブランド体感セット」正直な感想
木製トレーに置かれた3種類の山崎ウイスキー。私はカウンターに置かれていた山崎の名水と一緒に、それはそれは慎重に慎重にテーブルへ運んだ。
グラスに顔を近づけてみると、おー、それぞれのウイスキーで明らかに色が違う。山崎ウイスキーは琥珀色だが、12年はもう少し濃い感じの色になり、18年は赤っぽい色をしている。
香りの違いは、うーん、ウイスキー初心者の私の実力ではちょっと識別しにくい。だけど山崎ウイスキーはフレッシュな甘い感じの香りで、年数を重ねるほどアルコールのトゲトゲしさが無くなっていく感じがあった。
ゴクリと生唾を飲み込んでから、まずは3種類の中で最も値段が高い、山崎18年をテイスティング。私の正直な感想は「ウイスキーのストレートなのにアルコール感がなく、めちゃくちゃ飲みやすい」「濃密な甘さを感じる。これは悪魔的に美味しいウイスキーだ」「山崎18年を飲んでいる自分、というシチュエーションに涙が出そう」といったポジティブなものだった。


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