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「入場無料」ナゾの昭和レトロ施設、大人まで夢中になる《意外な中身》熱海駅5分、海と逆方向の急な坂を登って50人行列が…

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熱海駅の裏手にある『展望レトロ喫茶 桃山館』(写真:筆者撮影)
  • 谷口 素子 取材ライター・コラムニスト
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店の中に貼ってある、昭和のスター・藤竜也がタバコに火をつけている写真……これは昭和後半に流行ったタバコの銘柄「キャスター」のポスターではないか。細かいところまで考え尽くされている。

緑でも青でもなく赤の公衆電話も川﨑さんのこだわり(写真:筆者撮影)

屋上には展望デッキがあり、2階から外階段で上がれる。100円玉を入れてぐるぐる回るアンパンマンやきかんしゃトーマスの乗り物があり、本来は子ども向けだ。だが、時折大学生のグループがアンパンマンに乗って、相模湾をバックに回っている動画がネットにアップされている。

館内には時々アンパンマンが登場する(写真:筆者撮影)

桃山館は山の中腹にあるわけではないのに、展望デッキからは熱海の街が一望できる。そのため、2026年には年間16回も開催される、熱海海上花火大会の観覧場所としても人気だ。

見晴らしがいい理由は単純で、施設にたどり着くまでにヘアピンカーブの急坂を登るからだ。ほんの数百メートルなのに、この坂がなかなかきびしい。

このルートをAとすると、Bルートも存在する。

「熱海駅前平和通り名店街」を抜け、数メートル先を右に曲がって桃山館を目指すルートだ。ヘアピンカーブはないものの、長い坂になっていて歩くと10分はかかる。

筆者のおすすめはAルート。熱海駅を降りたら、人の流れとは反対側に向かい駅のガードを抜けてヘアピンカーブをあがる。地図アプリによっては、商店街を抜けた道を案内されることもある。しかしGoogle Mapで検索すれば、ほぼAルートに誘導してくれるはずだ。

車で来館する際はさらに注意が必要だ。Aコースのヘアピンカーブの道しか桃山館には辿り着けない。商店街を抜けた道は、途中で階段が現れて行き止まりになっている。筆者もBルートを選び、Uターンして駅まで行ったので気をつけたい。

展望デッキからは熱海の街が一望できる。2026年は年16回開催される熱海海上花火大会の観覧場所としても人気で、花火開催日は館内、テラスから花火鑑賞ができるプランを用意している(写真:筆者撮影)

充実の施設が、なぜ“入場無料で成り立つのか

昭和を演出しているのではなく、マスター自身が愛した風景を、そのまま再現している場所……それが桃山館だ。これだけ遊べて入場無料、しかも売り上げは右肩上がりを続けているという。しかし一体、どこで儲けているのか。後編では、マスター・川﨑博史さん本人に、その舞台裏を掘り下げて聞いた。

《続きを読む→→》後編:熱海の「入場無料」昭和レトロ施設、"稼ぎ頭"は売上1位の喫茶ではなく「1回100円」のゲーム…売上が4倍になったカラクリ

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