その後、少しずつ値上げが繰り返され、1994年から2011年の年末まで、17年間東京線の均一料金が700円だったので、この金額が記憶に残り続けている人も多いかと思われる。筆者もその一人である。
12年1月から現在の「距離制」が採用され、ETC車では走行距離によって500円から900円までと料金の幅が広がった。900円は、24km以上を走行した場合の料金である。
16年には、NEXCO管理の高速道路の大都市近郊区間とほぼ同じ料金(ほぼ0.3kmごとに10円加算)となり、300円から1300円へとさらに料金差が開いた。
2022年からは走行距離55km以上で1950円となり、現在に至っている。またこの値上げに伴い、深夜割引も導入されている。
なお現在、首都高の通行量は1日平均ほぼ100万台。コロナ禍の20年5月には前年比68.3%の67万台まで落ち込んでいるが、直近の26年6月には105万台と再び100万台を上回っている。
阪神や名古屋など他の都市高速の料金は?
ここで日本の他の都市の都市高速道路を見てみよう。現在、首都高以外でいわゆる「都市高速道路」が整備されているのは、阪神高速(大阪市、堺市、神戸市など)、名古屋高速(名古屋市、小牧市、一宮市など)、広島高速(広島市、府中町など)、北九州高速(北九州市)、福岡高速(福岡市、太宰府市など)の5地区である。
阪神、名古屋、広島は距離別の料金になっており、阪神高速では普通車の最高料金が1950円と現在の首都高と同額だ。また、阪神や名古屋では都心環状割引、都心流入割引など、都心部への流入をコントロールする料金も設定されている。
今も均一料金が維持されているのは、北九州と福岡で、北九州では普通車が平日520円、土曜510円、日祝日480円(他に深夜も少し割り引かれている)、福岡では平日630円、土曜590円、深夜・日祝日560円(他に特定区間あり)である。
ETCの普及により、ゲートを設置した料金所を設けなくても距離によって異なる料金を徴収することができるようになり、多くが距離制になっていることが見て取れる。


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