一方、91年に放送された『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)は、20年に続編ではなくリメイクを選択。キャストを鈴木保奈美さんと織田裕二さんから伊藤健太郎さんと石橋静河さんに入れ替え、続きの物語ではなくリメイクとして出会いから恋の結末までが描かれました。
そこからコロナ禍を経た今、リメイクではなく続編が選ばれるという変化がうかがえますが、これは前述したようにそのほうが視聴率獲得やIPビジネスにつながりやすいということでしょう。
そして90年代後半に放送されたドラマの続編が多い、もう1つの理由として忘れてはいけないのは、主演俳優の続投が可能であり、演じる役柄に違和感がないこと。
『救命病棟24時』の江口洋介さん(58歳)と松嶋菜々子さん(52歳)、『GTO』の反町隆史さん(52歳)、『踊る大捜査線』の織田裕二さん(58歳)は、いずれも現役バリバリの主演俳優として活躍していますし、現在の年齢で医師、教師、刑事を演じることに違和感はありません。
『101回目のプロポーズ』続編は35年もの年月が過ぎているほか、恋愛ドラマであることから、主人公と主演俳優を変更しました。この傾向から、今後も90年代後半以降に放送された職業系ドラマで、現役バリバリの主演俳優がいる名作の続編が作られやすいのではないでしょうか。
50代の「団塊ジュニア」がターゲットに
名作のリメイクではなく続編が選ばれ、主演俳優の続投が多いのは「今なお現役バリバリだから」という理由だけではありません。
24年秋の改編あたりから民放各局の視聴者ターゲットが上の年齢層に拡大しました。それまでは主に13~49歳をコア層と定めてメインターゲットにしていましたが、「配信視聴が進んで視聴率獲得がさらに難しくなった」「人口の多い団塊ジュニア(71~74年生まれ)のすべてが50代になった」ことから方針変更。50代以上の年齢層もターゲットに含むようになりました。


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