また、『踊る大捜査線』『GTO』『救命病棟24時』など、第1シリーズが90年代後半に放送されたドラマの復活が続いているのは、ヒット作が多かった時期であるうえに、親子に祖父母も加えた3世代視聴や配信再生、関連商品の購入などが見込めるから。
今から20~30年前あたりはヒット作が多かった時期であり、IPビジネスをしやすく、アーカイブを有効活用しやすいのです。
ちなみに80年代後半から90年代前半もヒット作こそ多いものの、ブランクが長すぎるうえに視聴者もキャストやスタッフも高齢のため、制作や視聴のハードルは高く、ビジネス展開に多少の不安がよぎります。
一方、フジテレビ以外で「ドラマ名作の復活」が少ないのは、もちろん「新作を手がけていきたいから」という理由はありますが、当時フジテレビほどヒット作がなかったことも事実でしょう。
フジテレビは80年代から00年代にかけてヒット作を量産し、「ドラマのフジ」などと言われていました。復活させたら結果が得られそうなドラマが他局より多いことが前提となっているのです。
そんなIP重視の方針は放送枠の移動にも表れていました。当時は木曜22時台の『最後から二番目の恋』と火曜21時台の『救命病棟24時』をフジテレビの看板枠“月9”に移動。これは、局の財産として大切に扱われていることの証しでしょう。今後も名作の続編は“月9”に編成され、ビジネス展開していくことが推察されます。
リメイクではなく続編が選ばれる背景
冒頭に挙げたフジテレビのドラマ続編で特筆すべきは、別キャストによる“リメイク”ではなく、同じキャストを起用した“続編”であること。唯一、『102回目のプロポーズ』だけが主演俳優と主人公を入れ替えたものの、それでも武田鉄矢さんと田中律子さんが35年前と同じ役で出演する続編でした。


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