ただ、医療ドラマ、学園ドラマ、刑事ドラマ、恋愛ドラマと続編の制作が各ジャンルにわたっているように、戦略的な意図があるのは間違いありません。ではその意図とは何なのか。
録画機器に加えて配信再生が普及したことで、ますますリアルタイム視聴する人が減り、放送収入を得ることが難しくなりました。民放各局は「視聴率をベースにした放送収入以外でも稼いでいかなければいけない」という現実的な危機を迎えたことでIP(知的財産)ビジネスに活路を見出しています。
ドラマとアニメのシリーズ化やスピンオフの制作はその最たるところ。さらに国内外の配信再生による収入、映画、舞台、イベント、グッズ、ゲーム、企業コラボなどでも稼いでいくことが求められています。
ちなみに漫画原作の『GTO』を除く『救命病棟24時』『101回目のプロポーズ』『最後から二番目の恋』『踊る大捜査線』は、すべてオリジナル。IPビジネスの収益性や自由度が高いため、さまざまな分野で稼ぐことが可能です。
ドラマのアーカイブも「局の財産」
さらに近年はIPビジネスだけでなく、アーカイブの有効活用も民放各局共通の課題となっていました。ドラマとバラエティを筆頭にあらゆる番組の映像を「局の財産」とみなし、活用することで制作費を抑えながら収益化しようという動きがあります。
特に目立つのは、昭和・平成と令和の映像をミックスさせて幅広い世代の視聴につなげようとする番組。主にドラマ、音楽、スポーツでその傾向が強く、自局系の動画配信サービスで気軽に過去の番組を見られるようになったため、「興味を持ってもらえたら有料会員を増やせる」というメリットもあります。


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