それは、立ち上げた病院で貴重なトレインド・ナースとして働いてもらった、ということだけではない。自身の妻が腸チフスを患って重篤な状態へと陥ったとき、和が70日間にもわたって献身的に看護を行ったという。その結果、瀬尾の妻は一命をとりとめることになった。
ドラマはいよいよ日清戦争へ
あくまでも、ドラマの一ノ瀬りんは大関和をモチーフとした人物にすぎない。ドラマで描かれている人生ストーリーも、りんと和とでは異なる点が多い。だが、キャラクターの本質としては近いものを感じるし、人生を変えた重要な出会いはしっかりと描かれているように思う。
ドラマはいよいよ戦争の時代に突入した。戦場の兵営では伝染病が蔓延しやすい。りんや直美の奮闘はまだまだこれからも、続きそうだ。
【参考文献】
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
田中ひかる監修『大関和 明治のナイチンゲールたち』(平凡社)
櫻庭由紀子著『戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり』(内外出版社)


※ログイン後、コメント入力が可能です。