ドイツの右派ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の拡大が止まらない。今年(2026年)9月には2つの旧東ドイツ州で州議会選挙が行われるが、初めてAfDの州首相が誕生し、戦後ドイツ政治の大きな画期となる可能性がある。
勢いに乗るAfDは、正統的な歴史認識や多様性尊重に挑戦する「文化闘争」を本格化させており、既成政党の警戒感が強まっている。
9月州選挙で過半数議席の可能性
既成政党、メディアからは繰り返し、AfDのナチ的傾向について警告が発せられるのにもかかわらず、支持拡大に歯止めがかかる兆候はない。
9月6日にザクセン・アンハルト(SA)州、9月20日にはメクレンブルク・フォアポンメルン(MV)州とベルリン州(市)でそれぞれ州議会選挙が行われる。SA州、MV州はかつての東ドイツで、ベルリンは東半分が東ドイツだった。
最新の世論調査によると、AfDは支持率で、SA州、MV州では第1党、ベルリン州では第4党となっている。特に注目されているのは、ドイツで初めてAfDの州首相が誕生する可能性が生まれている旧東ドイツのザクセン・アンハルト(SA)州である。
最近の世論調査の平均は、AfDの支持率42.5%で、キリスト教民主同盟(CDU)21.8%、左派党11.9%、社会民主党(SPD)7.2%、緑の党5.2%と他党を引き離している。5%以上得票しない政党は議席を得られない「阻止条項」に基づき、ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)、自由民主党(FDP)は議席を取れない可能性が高い。死票が多いと、得票数が過半数に達していなくても、議席数は過半数になる可能性がある。公共放送ARDは、AfDは42~43%の得票率で過半数を確保する可能性があると報じている。
阻止するには「AfD以外の全政党で連立」
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