3072冊ともなるとひとりでやれる作業ではないように思えるが、本作には魔法が存在する。本を見つけやすくしたり、棚に収める魔法など、うまく使えばかなり楽になるわけだ。
ただし、本作は魔法をあまり使わないプレイ、つまり地道な作業を推奨するような側面もある。もちろんどうするかはプレイヤー次第だが、ひたすらに分類する作業に没頭することもできるわけだ。
本作は人気かつ形式を真似しやすく、類似作品が複数登場している。ゴム製のアヒルを拾い特定の棚にしまうものや、散らかった大型スーパーで4668個の商品を整理するといった後追いの作品も出ているわけだ。
まだ発売されていないが、「500万本の干し草から1本の針を探すゲーム」も開発されているようだ。なんとも度が過ぎているが、それが話題になるくらいにはこの手のジャンルができつつあるといえる。また、ロブロックスのようなプラットフォームでも類似品が複数出ている。
こういった概要を聞くと遊ぶ意欲が湧かないかもしれないが、流行るからにはおもしろがられているのだ。
もはや動画配信がビデオゲームに密接している
これらの片付け系ゲームが流行る理由のひとつとしては、やはり動画配信の影響があるだろう。
視聴者が内容を理解しやすく、リアルタイム配信においてはコメントで一緒にやり方を考えることもできる。ストーリーやアクションが激しいゲームとは異なり、雑談を挟む余地があるのも配信向けである。そもそも仮にゲーム内容が作業ばかりだとしても、それはそれで苦労する見世物になりうる。
そして、こうなるとゲーム作品のありかたも変わっている。PlayStationが近い将来ディスクの生産をやめると発表しているように、ビデオゲームはダウンロード版が主流になりつつある。
物理媒体を出さなくてよくなると、タイトル数が爆発的に増える。すると、ユーザーはどのゲームを遊ぶか選択することが非常に難しくなっていく。それこそ何百本のゲームの中から自分の好きそうな1本を探さねばならないからだ。


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