シャバーニのときと同じく、今回も人気のきっかけをつくったのは来園者だった。キヨマサには、SNSで注目されるだけの個性がある。
キヨマサが注目されるきっかけになったのが、エサの時間に見せる独特の行動だ。
飼育員から投げられた野菜を器用にキャッチし、トマトを受け取ると、いったん宙に浮かせてから口元へ運ぶ。この行動が見られるようになったのは数年前。飼育員の間でも話題になっていたという。
「ほかの個体で同じ行動を見たことはほとんどなく、私たちも不思議だなと思っています。キヨマサ独自の行動で、正確な理由はよくわかりません。キヨマサ本人に聞いてみたいですね」
そう話すのは、東山動植物園の担当飼育員、川島ひかりさんだ。
人間でいえば10代後半から20代前半の若者
キヨマサには、若いオスらしい特徴がほかにもある。
川島さんが挙げるのが、好奇心の強さだ。東山動植物園では、動物が時間をかけてエサを食べられるように、さまざまなフィーダー(餌やり器)を使っている。新しいものを導入すると、キヨマサはいち早く興味を示すという。
「新しいフィーダーを入れると、『何だろう、これどうやってやるんだろう』って、真っ先に飛びつくのがキヨマサです。賢いので、いろいろ試しながら餌が出るか確かめたりします。久しぶりに開ける扉などにも、物怖じせずに向かっていくのもキヨマサですね。シャバーニやアイは用心深く『大丈夫?』みたいな感じなんですけど」
ゴリラの13歳は、人間でいえば10代後半から20代前半の若者にあたる時期だという。群れのなかで活発に動き回るキヨマサの姿は、来園者の目にも留まりやすい。


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