この状態になっているのは閉館間際のためだが、閉館が決まる前から2階には、当初存在したショッピングセンターらしい店舗はなくなっていた。
「ViVA」はなぜ、存続できなかったのだろうか。
ジャスコとしてオープン
「ViVA」は、1992年6月にジャスコ平田店を核とする「ヒラタニュートピア21」としてオープンした。旧平田市初の郊外型ショッピングセンターである。1階は「暮らしのフロア」、2階は「ファッションのフロア」で、ジャスコのほか26のテナントが入居した。
開発したのは、地元デベロッパーのラック。大店法の届出上は「ヒラタニュートピア21」とされていたものの、建物の上に載る大きな塔屋には「JUSCO」と書かれ、地域の人々の間では「ジャスコ平田店」として親しまれていたようだ。本稿でも以降、「ジャスコ平田店」と呼ぶことにする。
「ジャスコ平田店」は平田市だけでなく、周辺の斐川町や出雲市、松江市からの集客を狙っていた。
しかし開業からわずか2年後の1994年10月、車で10分少しの距離に「ゆめタウン斐川」がオープンした。「ジャスコ平田店」はテナント26店舗、駐車場600台に対して、「ゆめタウン斐川」はテナント25店舗、駐車場は850台。ほぼ同じくらいの規模である。
そのまた2年後の1996年8月に山陰ジャスコは、「ジャスコ平田店」を含む4店舗の営業をジャスコに譲渡した。理由は、他店との競合でGMS事業が悪化したことだった。


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