私は盆栽を育てるプロではありませんが、「盆栽の歴史」についてはプロだと自負しており、その鑑賞についても論じてきました。
これまで蓄えてきた知見をもとに、盆栽の歴史や、盆栽好きな偉人たちの逸話、樹種や樹形の見どころなど、皆さんが盆栽の鑑賞をもっと楽しめるようなポイントを、わかりやすく紹介していきます。
実は今、日本人以上に外国人が盆栽に熱い視線を送っています。
盆栽の最大級の展覧会「国風盆栽展」ではアメリカ、中国、イタリア、スペイン、スイス、ブラジル、タイ、スリランカ、メキシコからの作品が並んでいます。
皆さんも会場を訪れてみると、外国人の来場者が多いことにきっと驚くはずです。
また、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏、アリババ創業者のジャック・マー氏らは盆栽愛好家として知られ、日本の盆栽園に盆栽を買いに訪れています。
このように、世界中で盆栽が認知され、BONSAIという言葉が使われているのです。
グローバルな仕事をしている人ほど盆栽の知識はビジネスにも役立つでしょうし、何より、盆栽の楽しみ方を知っていることは、あなたの人生を確実に豊かにしてくれます。
「盆栽とは何か」を説明できますか?
What is BONSAI?
外国人からいきなりこう聞かれたら、ちょっと困りませんか。さて、あなたはなんと答えるでしょうか?
そもそも盆栽について説明してくれと言われて、きちんと回答できる日本人は少ないと思います。日本史の教科書にも、日本美術全集にも、盆栽は載っていません。
どうにも盆栽の世界は愛好家の間で完結している部分があり、情報発信の点で他の日本文化にやや後れをとっているところがあります。
では、改めて盆栽の定義を考えてみましょう。私が大学で講師をつとめる時にもよく使う手法なのですが、定義を考えてみる際には言葉の成り立ちから考えてみるのが有効です。

