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ライフ #あの大恋愛の末に…国際結婚ベテラン夫婦の今

「察してほしい」が通じないから強い…《結婚20年の日仏夫婦》円満の秘訣は「ある本」に、悩みは「仕事と家族の優先順位」

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国際結婚 日仏カップル
互いの目を見ながら、会話する姿が印象的だった(写真:筆者撮影)(写真:筆者撮影)
  • 久保 佳那 ライター・ブックライター
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珠緒さんは、「生まれ育った国が違うので、英語で話す方がフェアだと思っています」と話す。

「どちらかの母国語で会話していたら、母国語を使える方が語彙が多く、速く話せるので、どうしても不公平になります。だから英語での会話が私たちには合っているんですよね。ただ、英語では伝えきれないニュアンスもあるので、相手が話したことが理解できないときは、質問して聞き返すようにしています」

実は、取材中にもその場面を何度か目にした。日本語での会話が得意ではないジェロームさんに対しての質問を、珠緒さんが通訳となりジェロームさんに伝えてくれていたのだ。ジェロームさんが英語で回答し、珠緒さんはその意図を理解するために、「これは、こういう意味?」と英語で聞き返す姿が印象的だった。

フランス人のジェロームさん、妻の珠緒さん。普段は英語でコミュニケーションを取っている(写真:筆者撮影)

二人の英語レベルは流暢とはいえないそうだが、だからこそ、感情的な喧嘩になることは少ないそうだ。自分の考えをどう英語で伝えれば相手に伝わるのか、考えながら話すことが習慣になっているからだ。

日本人同士の夫婦なら「そこまで言わなくても察してほしい」と思うこともあるかもしれないが、二人の場合は「説明しないとわからない」ことが前提になっている。

ちなみに、夫妻の娘である16歳のクレアさんがもっとも流暢に話せるのはフランス語で、次に英語、日本語の順だという。彼女は日本にあるフランス系の学校に通い、そこでフランス語と英語を学んでいる。そのため、親子3人の会話は英語で行われ、クレアさんとジェロームさんはフランス語、クレアさんと珠緒さんとは英語と日本語で話すそうだ。

クレアさんの2歳の頃(写真:フィンク夫妻提供)

日曜はお寿司、毎日の電話。家族を大切にする二人

二人に共通しているのは、実家の家族をとても大切にしていることだ。そして、二人の実家は、自営業をしているという共通点もある。

そんな共通点を二人が感じたエピソードがある。自営業は釣り銭を用意する必要があるので、珠緒さんは幼い頃から小銭を溜める習慣があった。大人になった今も、実家に行くときには溜まった小銭を持っていくという。珠緒さんがいつもの癖で、テーブルに100円玉を10枚ずつ積み重ねているのを見て、ジェロームさんは何の目的でそうしているのか、すぐにわかったそうだ。

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