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連日38度超のパリ猛暑、フランス人が本気で実践する「濡れパジャマ」「濡れ靴下」の驚くべきローテク生存ハック

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パリ 猛暑
猛烈な暑さが続くパリ。パリ流の猛暑対策とは?((c)Joséphine Brueder/Ville de Paris、出典:Paris.fr)
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にもかかわらず、エアコンを設置できないばかりか雨戸もつけられず、ジンクの屋根を他の素材に変えることもできない。ABFの存在意義はあくまで保護ですから、譲歩の余地がないところが問題です」

応急処置として金と銀のエマージェンシーシート(救命シート)を窓の外側に貼り付け、熱射をしのいでいる病院や学校、住居。見ていて痛々しいですし、景観保護の観点からも、雨戸の方に軍配が上がります。雨戸設置が急務であることは、一目瞭然です。

2026年7月。集合住宅の最上階、ジンク張りの屋根裏にあるのが通称「女中部屋」。エマージェンシーシート(救命シート)やベッドシーツで覆われた窓が見られる(撮影:Keiko Sumino-Leblanc)
2026年7月。バスティーユのオペラ座となりの建物は、屋根のリノベーション工事中。ジンク張りから、断熱性の高い素材に変更中か?(撮影:Keiko Sumino-Leblanc)

室内の温度を最大17度下げる屋上や壁面、中庭の緑化

パリ市庁舎そばにある「アカデミー・デュ・クリマ」(環境に捧げられたサードプレイス)にて、スタートアップROOFSCAPESが行った実験によると、屋上や壁面、中庭を緑化することで、室内の温度を最大17度下げることができるのだそう。「対応する権利」を謳った彼らの取り組みがスタンダードになる未来は、案外近いかもしれません。

70度のジンク張り屋根を、木製板で覆うと45度、さらに植栽で35度に(出典:ROOFSCAPES.Studio HP)
雨水の再利用や生物多様性など、暑さ対策以外のメリットも(出典:ROOFSCAPES.Studio HP)

「パリ市は2001年のベルトラン・ドラノエ市長の時代から、環境対策に取り組んでいます。『涼みのアイランド』(ilots de fraîcheurs)と呼ばれる涼みスポットづくりが、その一例。緑化、歩道化、水飲み場やミスト機の設置などを行うことで、暑さ対策をしているのです。

アスファルトの地上が50度以上の時でも、そのすぐ隣の緑地は30度台ですから、実際に効果は大きいです。現市長のエマニュエル・グレゴワールさんもこの路線で、小学校の校庭を緑化し、教室の天井に扇風機を設置するなど、具体的に動いています。校舎を夜間に換気すると、日中涼しいこともわかっています。もっとも、今年6月の熱波直後には、エアコン1200台がパリ市内の保育園と小学校に支給されました」

「涼みのアイランド」の地図。水飲み場、ミスト機、緑地、プール、遊泳区域、図書館、教会など、涼めるスポットが一目瞭然(出典/Paris.fr)
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