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「命が助かったんだから、胸を失ったくらいで」と言われた人も…体の一部を失った心に寄り添う「人工ボディパーツ」の舞台裏

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シワや血管まで表現できるほど精巧なエピテーゼ
シワや血管まで表現できるほど精巧なエピテーゼ(写真:エピテみやび提供)
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「お客様の中には、乳がんで胸を失って悲しんでいたところ、周囲から『命が助かったんだから、胸を失ったくらいたいしたことない』と言われ、ショックを受けた人もいます。再建手術という選択肢もありますが、手術である以上、体への負担や一定のリスクも伴います。

外見の変化による悩みや苦しみは、これまで十分に支援されてこなかったように思います。しかし近年、国でもアピアランスケア(病気や治療による外見の変化をケアし、自分らしい生活を支える取り組み)の重要性が認識されるようになってきました」

田村さんは「見た目を整えることは、心のケアにつながる」と話す。そう考えるようになったのは、エピテーゼとの最初の出会いからだ。

アメリカの大学病院で出会ったエピテーゼ治療

アメリカで働いていた頃の田村さん(写真:田村さん提供)
【写真を見る】「命が助かったんだから、胸を失ったくらいで」と言われた人も…体の一部を失った心に寄り添う「人工ボディパーツ」の舞台裏(8枚)

田村さんがエピテーゼに出会ったのは、2005年のこと。もともと歯科技工士だった田村さんは、より高度な技術を身につけるためアメリカで働いていた。

あるとき、研修の一環として大学病院を見学する機会があった。その際、左目・耳・頬を失った若い男性が受診していたという。

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