では、部下の価値観を知るためには、どうすればいいのでしょうか。
難しい面談をする必要はありません。たわいもない会話でいいのです。
むしろ、そこにヒントが隠れています。
例えば、部下が休日の話を楽しそうにしていたとします。
「最近、子どもとキャンプに行くのが楽しくて」
ここで「そうなんだ」で終わらせません。
「どんなところが楽しいの?」
と、笑顔で和やかな雰囲気をつくりながら一歩だけ踏み込んでみます。
すると、「仕事だと成果ばかり考えてしまうけれど、キャンプでは家族とゆっくり話せるんですよね」という答えが返ってくるかもしれません。
この社員が大切にしているのは「キャンプ」そのものではありません。「家族とのつながり」や「ゆとり」なのかもしれません。
上司が知るべきなのは、趣味という「情報」だけではありません。その奥にある「感情」や「価値観」なのです。
「情報共有」から「感情共有」へ
私は組織づくりにおいて、「情報共有から感情共有へ」ということを大切にしています。
多くの会社では、情報は共有しています。
「売上はいくらだった」「来月の目標はこれだ」
しかし、「なぜ、この仕事をやりたいのか」「何に喜びや不安を感じるのか」「将来どうなりたいのか」という感情や価値観は、驚くほど共有されていません。
上司が部下のことを知りません。部下も上司のことを知りません。
それなのに、「最近の若者はやる気がない」「上司は何もわかってくれない」と、お互いに相手を評価してしまいます。
これでは関係が深まるはずがありません。


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