これを防ぐための具体的な行動は、早い段階で「不完全なプロトタイプ」を共有し、認識のズレをあぶり出しておくことです。
ここで、本書で紹介している「10分のクイックチェック」を、部署間でも応用しましょう。
本格的に作業を始める前に、「こういう項目で進めようと思いますが、運用に支障はありませんか?」と、骨組みの段階で相手のチェックを通してしまうのです。
そして、このとき大切なのは口頭での曖昧な合意ではなく、箇条書きや図解といった「整理された形」で見せること。視覚的なデータを間に置くことで、議論の矛先は「人」ではなく「目の前の資料」へと向かいます。
早い段階で相手を「監修者」として巻き込んでしまえば、後から「こんなの聞いていない」という感情的な反発が出るリスクを減らすことができます。
どちらがやるべきか曖昧な仕事の扱いを決めておく
┃ステップ3┃「ポテンヒット」は所有権をルール化する
他部署との間で最もストレスが溜まるのは、「どちらがやるべきか曖昧な仕事」が発生したときです。
誰もが「自分の仕事ではない」と目を逸らし、気づけば地面に落ち放置されている。この「ポテンヒット」を誰かが拾わざるを得なくなったとき、強い不公平感と怒りが生まれます。
仕事ができる人は、このグレーゾーンを放置しません。あらかじめ「こういう事態が起きたら、A部署がまず対応し、B部署が判断を下す」といった、ボールの受け渡しルールを整理し、明文化しておきます。


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