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[Book Review 今週のラインナップ]
・『フットボール・マネー 資本主義と権力闘争のゲーム』
・『なぜ賃金は上がらないのか 日本経済30年の陥穽』
・『ランドスケープとつながる建築作法』
評者・尚美学園大学准教授 田中 充
3勢力が変えたサッカー界 ビジネス化、政治化の功罪
専制国家や倫理観に欠ける投資家が際限なくつぎ込むマネーが、サッカーの姿を急速に変えてしまった──。長年にわたってサッカー取材を続ける著者は、そう主張する。マネーの流入を負の側面から捉えた本書は、サッカーの行く末に強く警鐘を鳴らし、サッカーは誰のものかとの問いを投げかける。
著者によれば、サッカー界を変容させたのは、3つの勢力だ。中東の湾岸諸国間の対立から生まれた「地政学的勢力」と、欧米発の「超資本主義的な勢力」、そして、2つの勢力を自発的に受け入れる「欧州サッカー界の上層部の姿勢」である。
確かに、オイルマネーの威力は絶大だ。
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