そこで今回は、講義記録と予定管理だけでなく、日常的なメモや、ブログ・SNS・日記等を書くことを含めて、読むことと書くことの関連を解析しました。
1割の学生が講義をいっさい記録しない
その結果明らかになったのは、「読む」だけでなく、「書く」習慣の少なさでした。日常の予定を紙や電子機器に記入して管理することがない人が2割以上。さらに「大学などの講義内容を記録することがない」と答えた人が1割もいたのです。
これについて「この背景には、動画視聴やオンライン講義が増えてメモを取る習慣が身についておらず、その延長でリアルの講義でも動画を見るような感じでただ眺めているということが考えられます。授業に出ていれば出席点は付くかもしれませんが、頭には何も残っていないのではないでしょうか。集中して授業を聞き、自分の頭を働かせながらノートに要約して書き留めるという作業がないと、知識として定着しないのではないかという切迫感がありました」と酒井教授。
もちろん、予定を頭の中で管理できる人もいるでしょうし、講義を聞きながら頭の中で整理している人もいるでしょう。ですから、「書かない=能力が低い」と単純に言うことはできません。
一方、従来の研究では、異なるメディア使用(手書きとキーボード入力など)による記憶と理解の効果が行動実験で調べられていましたが、日常的に書くことと読むことの間の関連性については明らかにされていませんでした。


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