FIREしたい理由の1位は「仕事・会社から解放されたい」で、2位は「時間を自由に使いたい」、3位は「好きなことをして暮らしたい」でした。
興味深いのは4位の「働き方を選びたい」です。その回答には、「働きたくないわけではありません。ただ『働きたいときに働けばいい』という環境で過ごしたいです」という声もありました。「FIREしたい」という願望の中には仕事を完全に辞めたいという欲求だけでなく、「生活のために働かざるを得ない状態から自由になりたい」という思いが含まれていることがうかがえます。
FIを達成した瞬間に、生活のための労働というプレッシャーから解放されます。その結果、「会社を今すぐ辞める」ことだけが唯一の解決策ではなくなるのかもしれません。
7000万円で辞めた人、1億円でも辞めない人
FIを達成した後にどのような選択をするかは、個人の人生観によって大きく分かれます。その対比として筆者に思い浮かぶのが、日本のFIREムーブメントを牽引した穂高唯希さんと、SNSで大きな話題を呼んだ「絶対仕事辞めるマン」さんの事例です。
穂高さんは30歳で約7000万円の資産を築き、会社員を辞めてFIREを実現しました。FIRE後も投資や情報発信などの活動を続けています。組織に時間を縛られる生活を脱し、自らの価値観に従って主体的に生きることを選択した例といえます。
一方、「絶対仕事辞めるマン」さんは、長年の節約と蓄財で1億円超の資産を形成しました。それでも、2026年8月時点では会社員を続けています。理由としてインタビューなどで本人が挙げているのは、会社都合退職なら退職金が約1000万円増えるため、早期退職募集を待っているというものです。本人は退職する意思も明言しています。
二人のケースからFIが可能な資産額の目安も、達成して会社を辞めるか辞めないかの判断も、人それぞれだとわかります。FIによって会社を辞める選択肢を手にできますが、いつ実行するかはその人次第です。


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