ですから僕は、10年後には、「一般入試対策をする子」「推薦入試対策をする子」という分け方自体が、今より意味を持たなくなっている可能性があると思っています。
10年後、「一般か推薦か」を考える意味がなくなる?
ある大学では、共通テスト+高校の成績+面接。別の大学では、大学独自試験+英語資格+志望理由書。また別の大学では、評定+探究活動+小論文+数学の試験。
そんなふうに、学力試験とそれ以外の評価を組み合わせた入試が増えていく。つまり、一般入試が推薦入試に近づき、推薦入試が一般入試に近づいていくわけです。
だから、小学生の保護者の方から、「これから推薦が増えるなら、勉強より課外活動をやらせたほうがいいですか?」と聞かれたとき、僕はあまりそうは思いません。
むしろ逆です。10年後も、勉強は普通に大事です。読む力、計算する力、英語力、自分の考えを文章にする力。こうした基礎学力の価値が、急になくなるとは考えにくいです。
とはいえ、それ「だけ」では足りなくなる。「自分が何に興味を持っているのか」「調べたことをどう深めるのか」「それを人に説明できるのか」「興味を実際の活動につなげられるのか」という部分も、一緒に問われるようになるでしょう。
だから、今小学生の子に必要なのは、「一般入試か推薦入試か」を今から決めることではありません。しっかり勉強しながら、いろいろなことに興味を持ち、自分で考えて動く経験を増やしておくこと。これが一番強いと思います。
10年後、推薦入試の割合が何%になっているかはわかりません。でもおそらく、「推薦だから学力はいらない」「一般だからテストだけできればいい」という時代ではなくなっています。学力も必要。学力以外も必要。
大学入試は、その2つを別々に測る時代から、両方を一緒に測る時代へ移っている。僕は今のところ、10年後の大学入試をそんなふうに見ています。


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