みんなと同じ話題で盛り上がりたい「共有欲」
新人類世代・バブル世代をマーケティングするうえで外せないのが、彼ら・彼女らの持つ異常なまでの「コミュニケーション欲の強さ」です。
デジタル機器の黎明期を通過してきた(おそらく、初代mixiも熱心にやっていた)彼ら・彼女らは、ネットやSNSに対しても非常にアクティブです。ただし、若い世代のようにTikTokやBeReal、Instagramのストーリーズを使いこなすのではなく、彼ら・彼女らの聖地となっているのは「Facebook」です。
世間で盛り上がっている話題を追えるXや、若い世代とも繋がりやすいInstagramも利用されていますが、実名で知り合いと近況報告できるFacebookの人気は、他の世代と比べて抜きん出ています。
彼ら・彼女らはテレビや新聞、雑誌という「メガメディア」の全盛期に育った最後の世代であり、そのメディアへの信頼と「全員で同じ話題を共有したい」という欲求が、今も根底にあるのです。
Facebookの「実名制」という特徴は、彼ら・彼女らのマインドに完璧にフィットしました。会社の元同僚や学生時代の友人と繋がり、毎週末の飲み会やゴルフの写真をアップし、コメント欄で「お疲れ様です!」「また行きましょう!」と熱烈な挨拶を交わし、タイムラインの投稿に片っ端から「いいね!」を押し合う──彼ら・彼女らにとってFacebookは、青春時代の「リアルな友達関係」をそのままデジタル空間に拡張した、アミューズメントパークなのです。
Z世代などの若い世代から見れば、「わざわざ全体公開しないで、LINEのグループ内で共有すればいいのに……」と、冷ややかな視線を送られがちですが、本人たちは、繋がれる喜びと、その繋がりを周りに示せる満足感から、毎日のようにせっせとアクティブな日常を発信しています。


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