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「東京ラブストーリーにはまった」バブル世代、"イタいポジティブさ"が日本社会を動かすワケ

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元気なミドルシニア層
人間関係が希薄な現代、新人類世代・バブル世代特有のポジティブさは価値を持ちます(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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こうしたシニアのSNS投稿を見て、若い世代は、ときに「うわ、自己主張が激しくて、ちょっとイタいな……」と感じることもあるでしょう。目立つことを恐れず、自分の幸福を全力で発信し、仲間とはしゃぎ倒す。しかし、彼ら・彼女らには1ミリの悪気もなければ、計算高い自己ブランディングの作為もありません。

若者が「不特定多数からの批判」を恐れ、親しい身内だけの「鍵アカウント」に閉じこもっていくのとは対照的に、キラキラシニアはどこまでも無邪気に、オープンに自分を解放します。

見返りやインフルエンサー的な影響力を求めるのではなく、単に「楽しいから共有する」という精神なのです。

「おじさん構文」は、社会を動かす潤滑油になるか?

若い女性に対して、絵文字や顔文字を多用し、長文でメッセージを送ってしまう、いわゆる「おじさん構文」などは、新人類世代・バブル世代の旺盛なコミュニケーション欲が少し空回りしてしまった微笑ましい(ときに迷惑な)典型例です。

たしかに、若い世代の目には「イタい」と映るのですが、そこには悪意や攻撃性は皆無です。むしろ、この「多少のイタさや摩擦を恐れない積極性」こそが、現在の希薄になった社会の人間関係において、極めて重要な価値を持ちます。

昨今のコンプライアンス社会において、摩擦を恐れるあまり、他者との接触自体を避けていけば、あらゆるコミュニティーの交流は消滅してしまいます。もちろん、ハラスメントは言語道断ですが、彼らの持つ「圧倒的な傷つきにくさ」(スルー力)と「気にしなさ」は、世代間ギャップの壁を壊す強力なハンマーになります。

若者側も、彼らの性質を「面白い、お茶目なおじさん」としてうまくキャラ化・ネタ化することができれば、「美味しいお店に連れて行ってくれる」「気前よく奢ってくれる」「自分の話を熱心に聞いて応援してくれる」という、多大なメリットを享受することができます。

つまり、価値観のズレによる摩擦は、お互いを拒絶する理由ではなく、新しい濃密な関係性を生み出すための「最高の燃料」になり得るのです。

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