有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「ミシンの教え方わからない」・・・小学生の9割が好きでも教員は苦手意識抱く家庭科にSNSで人気の先生が届ける"救いの手"

11分で読める
家庭科 実習
(写真:teraken / PIXTA)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
(写真:筆者撮影)
(写真:筆者撮影)

「どうしたら、できるようになるか」

子どものつまずきを見つけ、動作を分解し、必要なら実物を大きくする。模型を作り、歌にし、練習の方法を変える。小林氏にとって教材づくりは、子どもを教材に合わせるのではなく、子どもに合わせて授業をつくり直し、「できた」につなげるための作業なのだ。そうして生まれた教材を、今度はSNSで全国の教員に届けている。

「自分の授業のために作ったものが、ほかの先生の授業でも使えるなら、それはすごくうれしいですよね」

小林氏の投稿が支持されるのは、簡単にできてわかりやすい教材を紹介しているからだけではない。「この子は、なぜできないんだろう」「どうすればできるようになるんだろう」と考え続けてきた、教師としての視点そのものを共有しているからだ。

SNSは「答え」ではなく、教師が動くきっかけ

こうした小林氏の発信を、横山氏はどう見ているのか。

「子どもの『わからない』『困った』がわかっているからこそ出てくるアイデア。『なるほど!』という、ハッとするような発想をもらえるんです。自分の教材づくりにも生かせそうだなと。そういう一歩先のアイデアが、小林先生の強みだと思います」

その発想の源にあるのは、子どもの立場に立つ姿勢だという。

「子どもたちのつまずきや、『どうしたらわかりやすいか』を追究している。子どもファーストなんですよね。そこにすごく愛を感じます」

動画全盛の今だからこそ、実物模型やイラストを目の前に置く「アナログの力」にも意味がある。

「子どもたちは動画を見慣れているから、すっと流れてしまうこともある。でも小林先生は、実際に見せて、触って、わかる工夫をしている。徹底したアナログの良さが出ているのだと思います。デジタルとアナログを上手に活用できるといいですよね。そして、配信を通して、困っている先生に『大丈夫、できる』というメッセージを送っています。それは小林先生が言う『私たちができる』から、子どもたちの『大丈夫、できる』につながっていく。そこがとても大きいと思います」

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数