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図工の授業を思い出す…「ボンド木工用」がロングセラーになるまでの紆余曲折 子どもに認知してもらうための工夫とは?

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接着剤と木材
「ボンド木工用」はどこの会社が作っているのか?(写真:nara/PIXTA)
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その後も、高度経済成長と人口増加を追い風に、学校や家庭で木工用ボンドは広く浸透していく。黄色いボトルは、子どもたちの工作や家庭での修理に欠かせない存在となっていった。

ボンド木工用のパッケージの進化。最初は緑色のチューブの試供品だった(写真:コニシ)

誕生から約70年。工作用から推し活まで、進化するロングセラー

木工用ボンドの販売数は、人口増加を背景に80年代後半にピークを迎えた。しかし、その後も「ボンド」は家庭用接着剤の定番ブランドとして存在感を保ち続けている。

私たちがよく知る“赤いキャップと黄色いボディ”が登場したのは、72年のマイナーチェンジから。店頭で目立たせるだけでなく、子どもたちに安全を意識してもらうための配色でもあった。

パッケージはその後も改良を重ね、発売50周年を迎えた2007年には立体商標を取得。黄色いボディに赤いキャップという姿そのものが、「ボンド」の象徴として保護されることになった。

また、一度は姿を消していたマスコットキャラクター「ボンちゃん」も、創業150周年記念の20年、「ボンド キッズ」サイトのリニューアルに合わせて現代風に生まれ変わっている。

一方で、家庭用商品の役割も時代とともに変化していった。

かつては木工や家具の補修が中心だった接着剤は、暮らしのさまざまなシーンで使われるようになった。現在では、布や革、ガラス、金属、プラスチックなど素材ごとの接着剤に加え、手芸やDIY、推し活など、用途に応じた100種類以上の家庭向け製品を展開している。

布用接着剤「ボンド 裁ほう上手」もその1つ。女性営業担当者による消費者ヒアリングをきっかけに誕生し、針や糸を使わずに裾上げや小物づくりができる商品として広く利用されている。

女性従業員の声から生まれた、「裁ほう上手」シリーズ。針や糸を使わずに裾上げなどができる(写真:コニシ)

18年以降、家庭用商品の売り上げは新型コロナによる影響を受けつつも微増し、26年3月期には約68億円に達した。

木工用ボンドの歩みは、1つのロングセラー商品の歴史であると同時に、家庭用接着剤という市場の変化を映し出す歴史でもあった。

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