磯貝:先生の場合は「休みすぎない」ほうがいいんですね。完全に止まってからふたたび離陸するのはエネルギーがいるから、ちょっと小休止みたいな感じで寝て、またすぐに飛び立てる状態にしておく。
堀田:そうですね。常に全力なので(笑)
磯貝:私も、たまに十分に寝られない期間はあります。本を書いているときもそうでしたけど、「これは、今だけのイベントなんだ」と思って何とか乗り切るだけで、ずっとは無理ですね。あと本を書いてみて思ったのは、私は文章を書くなどアウトプット系の活動であれば睡眠を削ってもできるな、ということです。勉強みたいなインプット系の活動は、規則正しく計画的にするほうが私には向いていて、睡眠も心身が完全に回復するまで取らないと勉強したことが記憶に残りにくい気がします。
堀田:規則正しい計画のもとで6〜8時間はちゃんと寝る、ということですね。それにしても大学受験の直前でも22時くらいには寝ちゃうなんて、すごい。
磯貝:眠くなっちゃうんですよ。
堀田:なるほどね、起きていられないのか。それだけ睡眠時間がルーティンとして体に落とし込まれているんでしょうね。
苦手なことほど「寝る直前」に復習する
磯貝:たいていは21時すぎくらいには勉強を切り上げて、その日に学習したことのテキストを「見るだけ」の復習をしてから寝ていました。特に苦手な分野のテキストを寝る前に眺めて、翌朝、起きたら昨晩に見ていたことを振り返る。これでかなり記憶できるようになりました。先生の本にも「寝る前の復習が効果的」と書いてありましたが、それは私も欠かさないようにしてたんです。
堀田:素晴らしい。見るだけの復習というのは、『疲れ切った人のための勉強法』で言うところの「なぞる学習」ですね。
磯貝:そう!「なぞる学習」です。
堀田:すでにあるパターンを真似したり、決まった手順を繰り返したりする。これをすると、新たに学んだことを体に染み込ませることができる。それに、睡眠中、脳のなかでは記憶の「固定化」「統合」という2つの記憶処理機能が働きます。しかも脳は眠りに落ちる前の一番新しいことから記憶していくので、「寝る直前の記憶」が一番定着しやすいんです。その記憶のゴールデンタイムに、自分にとって覚えにくい内容を「見るだけ」という復習法はすごく理に適っています。


※ログイン後、コメント入力が可能です。