堀田:つまり、「チョコレート、おいしいな」という気持ちのまま取り組むと効率が上がるということですね。ラディッシュを食べた後は、「おいしくないなー」と渋々食べた気持ちを引きずっちゃうから効率が上がりづらい。だから楽しい気持ちで取り組む、いっそ「楽しめるときにやればいい」くらいのマインドで取り組むというのが、実は勉強が捗る一番の秘訣なんです。
磯貝:楽しむって本当に大事なんですね。
コツは未知の分野と「顔見知り」になること
磯貝:ただ、まったく馴染みがない分野だと、「楽しくなるまでの助走期間」みたいなものはあると思っています。最初から「楽しい」のではなく、触れていると、あるとき「楽しくなる」という感覚があるんですよね。
堀田:なるほど。
磯貝:はい。だから、初めは楽しくないものだと思って取り組みつつも、別のところでモチベーションを上げるようにしています。たとえば「本をちょっと開いただけで偉い!」と思って自己肯定感を上げる、とか。先生の『疲れ切った人のための勉強法』の最初のほうにも、「毎日1分、勉強するだけで日本人の上位4%に入る」という話がありますよね。そこを読んで「まさにこれだ!」と思いましたね。
堀田:「1ページ読んだだけで、もう4%に入ってる!」って(笑)。
磯貝:それだけでも自己肯定感が上がりますよ(笑)。学生時代も試験勉強はなるべく早く始めるようにしていたんですけど、最初は、寝る前や起きた後に、テキストを開いてみるだけでもいいから、とにかくその科目に触れるようにする。で、テスト2週間くらい前から本腰を入れて勉強していました。『没頭勉強術』の中では「とにかく顔見知りになる」と書いたんですけど。先生の本にも「ちゃんと理解できていなくても触れている回数が多いと徐々に脳が整理されてくる」という話がありましたね。
堀田:そうです。「本を読んだのに何も覚えていない……」と落ち込む人は多いのですが、私たちの脳は、意識していない間にも「繰り返し出会った情報」から少しずつパターンを抽出している。だから「とにかく触れる」というのは、非常にいい戦略です。そして、その延長線上に「楽しくなる」という段階があるんですね。


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