「デジタルデバイスやそれを模したおもちゃが普及したのは、10年代前半くらいです。近年では、子どものスマホでのゲームや動画視聴が遊びのひとつになっていますが、同時に学習アプリや知育コンテンツも利用しています。それにより、遊びも学習も子どもの身近にあるものになっています。
そのメリットには、興味を持ったものをすぐに調べて、映像や画像を観たりするなど、直感的に学べることがあります。逆にデメリットとして考えられるのは、受け取る情報がとても多いこと。その精査が必要です。加えて、1人で完結してしまうので、総合的なコミュニケーションのある遊びになりにくい点が課題としてあります。
一方、フィジカルのおもちゃは、そのビジュアルやフォルムの見た目や触り心地、重さなどを通じて感覚や情感が刺激されます。遊ぶ人同士が膝を突き合わせて世界観を共有することは情操教育にも良いでしょう。
デジタルとフィジカルのおもちゃのどちらが優れる、劣るということではなく、それぞれの良さがあります。どうバランスを取るかが大事です」
デジタルの時代だからこそ、フィジカルの良さが再認識される面もあるようだ。それぞれの良さは相反するものではない。だから、デジタルデバイスが子どものおもちゃとして浸透しても、フィジカルのおもちゃは決してなくならず、日本玩具協会の調査でもその市場規模は堅調に伸びているのだろう。
この先も大人の生活のなかにおもちゃが増えていく
SNSが社会インフラのひとつになった現代社会において、おもちゃの楽しまれ方や利用者の属性は、昔と大きく変容しながら、その社会的役割はより大きくなっている。


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