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億万長者も芸能人も…の謎 なぜお金があっても幸せになれないのか…幸福学が明かす「たった10%」の冷酷な真実

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高所得者のイメージ
お金や名誉はなぜ決定打にならないのか(写真:photosvit/PIXTA)
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幸せについてのいちばんありがちなこうした考え方は、いちばん間違った考え方でもある。

「持っている人≠幸せ」という研究結果

米国心理学会会長を務めたスコット・リリエンフェルド教授が『本当は間違っている心理学の話』(化学同人)を出版した(Lilienfeld, Lynn, Ruscio, & Beyerstein, 2010)。

そこで紹介されている大きな錯覚の1つも、幸せが外的な条件によって左右されるという思い込みだ。

学者たちは何を根拠にこれを「錯覚」と言うのだろう?

簡単である。

この40年間の幸福研究で蓄積してきた相当量の資料をもとに導き出された包括的な結論なのだ。

人生のいくつかの条件、たとえば、お金、健康、宗教、学歴、知能、性別、年齢などをすべて考慮しても、幸せの個人差は約10〜15パーセントぐらいしか予測できない(Diener, Suh, Lucas, & Smith, 1999)。

幸せな人と不幸せな人の違いは、持つ者と持たない者の違いではない。

にもかかわらず、幸せの10パーセントにしか影響しないこの条件を手に入れようと、人生の90パーセントの時間とエネルギーを費やして生きる人々がたくさんいる。中でもお金を稼ぐために。

レフ・トルストイは「人間は愛を食べて生きる」と言ったが、私はパンも食べなくてはならないと思っている。

もちろん修道僧のように暮らせと言っているわけじゃない。

でも、外的条件に行きすぎた期待や投資をするのは賢明じゃない。お金はビタミンと似たところがあるからだ。

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