箱田:そして何と言っても大きな変革は、これまでもこの記事で取り上げてきた南北政策ですね。
坂井:23年末以来、南北は別々の国家であるという「2国家論」を唱え、国家の領域を軍事境界線以北と規定しました。さらに、宿願であった「祖国統一」目標も放棄しました。朝鮮半島全域を国家とみなしてきた国家アイデンティティを、大きく転換させたことになります。
「2国家論」の提起は、直接的には国内に根深い韓国への憧憬の抑制、長期的には韓国への吸収統一の可能性排除を狙いとしたとみられます。
この方針が国内にどれぐらい浸透、定着するかは今後の見極めが必要ですが、韓国国内では呼応の動きもあり、朝鮮半島の分断体制固定化に一定の効果を生んだことは否定できません。結果として北朝鮮体制の存続に資する公算が大といえるでしょう。
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