ちなみに、商店街の各店舗の裏手には、それぞれ専用の階段が設けられていた。階段は店舗上部の駐車場につながり、荷物の搬入やごみ出しに使われている。
今回、商店街の「竹山キッチン」で、専用階段を見せてもらった。上ればすぐに駐車場に出られる構造は実用的だ。エレベーターはないが、商いの動線を考えて設計されたことを実感する。
センター地区の住戸をのぞいて見ることで、「商い」と「生活」のそれぞれの動線が組み込まれた場所であることが見えてきた。
屋上から見えた変化に富む団地の構成
住戸を後にし、さらに階段を上って屋上へ向かった。通常は自由に立ち入れない場所だという。
屋上には三角形の構造物が並んでいた。そこは階段室の上部にあたり、上から光が取り込まれている。
屋上からは、竹山団地全体を見渡すことができた。
眼下には池とセンター地区があり、その向こうの斜面には高層棟が2棟立ち、ボックス棟や板状住棟も見える。黄色の建物は、センター地区に設けられた幼稚園で、色も造形もひときわ目を引く。
階段やスロープを上から眺めると、土地の高低差がよくわかる。センター地区は谷につくられていることを実感した。
屋上から階段を下り、池へ向かった。柵越しに池を見ていたら、鯉が大きな口を開けて近づいてきた。岸辺には亀の姿もある。
「私が子どもの頃は、柵の位置が今とは少し違って、水に触れる場所もあったんです。浅瀬を見るとメダカやザリガニがいて、楽しかったですよ」


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