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「プチプチ」はなぜ原油危機に強いのか、再生原料98%と国内工場で実現した"循環する梱包材"の知られざる仕組み

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川上産業 プチプチ 梱包材 気泡緩衝材
川上産業の「プチプチ」ロール(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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さらにプチプチそのものも材質面で多様化している。植物由来の原料を組み合わせたバイオマス系プチプチ「バイオプチ」や、有色の再生原料を複数ブレンドした「エコハーモニー」など、用途や環境配慮に応じたラインアップをそろえている。次世代プチプチ「シン・リサイクルプチ」は、再生材由来のくすんだグレーという色味を前面に出し、リサイクルであること自体を付加価値として打ち出した製品だ。従来の「真っ白さ」を品質の証しとみなす発想から、「循環している素材であること」がブランド価値になる発想への転換だと言える。

一方、環境負荷低減という文脈からは少し離れるが、気候変動適応という意味でユニークなのがプチプチの片面にアルミ蒸着フィルムを貼った「アルミプチ」だ。プチプチの粒の中に閉じ込められた空気とアルミのW効果で保冷・保温用途に使われるが、建材として倉庫や工場、住宅の天井・壁面に貼り付けることで、屋根裏の熱を反射し、室内の温度上昇を抑える断熱材として活用できる。これにより冷房負荷を下げ、結果としてエネルギー消費とCO2排出削減に貢献する。梱包材が「省エネ素材」へと用途を広げている点は、プチプチのポテンシャルを象徴する事例と言えるだろう。

アルミプチを天井に貼り付けた倉庫内の気温は、屋外の暑さを感じさせない(写真:筆者撮影)

ポスト梱包材を見据えた事業展開

環境負荷という観点では、梱包材の世界でも様々な動きが進んでいる。ECの現場では紙製の緩衝材や、薄い紙フィルムを膨らませた空隙充填材など、脱プラスチックをうたう代替材も増えてきた。しかし現実には気泡緩衝材を完全に排除した物流をすぐに実現するのは難しい。多様なサイズ・重量・形状の商品を、できるだけ小さな箱で、世界中どこへでも、低コストかつ低破損率で届ける、この命題に対して軽量でクッション性が高く、耐水性もある気泡緩衝材は、依然として極めて合理的な回答の一つだ。特に日本のように再配達率が高く、宅配ネットワークが過密な国では、梱包材の軽量化はCO2削減とも直結する。

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